ほっきょくに想いをはせて
絵本コーディネーター・色育シニアインストラクターの
カッキーこと 柿沼 玲子です。
暑い日が本当に続きますね。
みなさん体調はいかがでしょうか?
まずは、みなさんにお詫びをさせてください。
7月15日配信をお休みさせていただきました。
配信をお待ちにしていた皆さま、大変申し訳ありません。
今後このようなことがないように、気を引き締めたいと思います。
今回ご紹介する絵本は、
少しでも皆さんに涼しい気持ちになっていただきたくて、この写真絵本をご紹介します。
『こおりの くにの シロクマおやこ』
写真・文:前川 貴行
出版社:ポプラ社
ここは、カナダの ハドソンわん。
はるか かなたの ちへいせんから ふたごの 子グマを つれて、
シロクマの おかあさんが やってきました。
シロクマおやこの 北極でのきびしい寒さのなかでの長い旅を記した 写真絵本です。
シロクマの親子は、2年半ほどお母さんが子グマと一緒に生活して、
北極で生きぬくためのさまざまなことを手本としてみせて、生活するそうです。
写真と文は、野生動物写真家の前川さん。
表紙の写真も素敵ですよね!
動物たちにとても愛情を注いでいるこその、この写真となっているように思います。
文も、時には物語のように、時には説明のように、とても読みやすくわかりやすい言葉の文章です。
この絵本の最後に、作者がホッキョクシログマ(シロクマ)の紹介文を載せてくれています。
あとがきもありますので、じっくり読んでいただきたいと思います。
この暑い夏に、みなさんに少しでも涼しくなっていただけたらと、
気軽な気持ちで選んでしまって、今わたしは、反省しながら絵本を紹介しています。
この絵本が、出版されたのが2003年ですが、
2006年の国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、シロクマは危急種(VU)に指定されました。
この夏の暑さも原因のひとつになっています。
地球温暖化の影響によって、海氷が減り、
エサとなるアザラシが繁殖できずに数が減り、夏には狩りができないので、
冬のうちにエサとして確保しておかないといけないのですが、
アザラシはへり、シロクマはやせ細ってしまっているそうです。
2100年には、絶滅すると言われているそうです。
この絵本を読んでもわかるように、人間もシロクマも、子どもを想う気持ちは同じですよね。
私たちもシロクマも地球のなかで、つながっています。
暑い日がつづきますが、
私たちが今すぐできる取り組みをしてもよいのかなと、思います。
電気の使い過ぎがないか等、生活を見つめなおして、地球にやさしく生活していきたいですね。
反省の気持ちをこめて、また、この夏に北極に気持ちを馳せるのもいいのかな?と、ご紹介しております。
また、このような写真絵本は、
ポプラ社さんから、10冊シリーズで出版されています。
このシロクマの絵本は、10作目となっています。
次回も素敵な絵本を紹介します。
毎月、1日と15日に更新しております。