落ち葉の季節ですね!
絵本コーディネーター・色育シニアインストラクターの
カッキー http://ameblo.jp/alyssaerika です。
今回ご紹介する絵本は,
はじめて目にした時に思わず歓声をあげてしまった絵本のご紹介です。
『落ち葉』
文と絵:平山 和子
構成と写真:平山 英三
出版社:福音館書店
この絵本の表紙
一見、写真かと思ってしまいますよね。
絵と知ってビックリ!です。
このような素敵な落ち葉の絵が、色とりどりにたくさんの種類が描かれている絵本なのです。
落ち葉の絵が、美しく緻密で、虫の食べた穴や朽ちたところなども丁寧に描かれてみごとです。
歓声をあげたくなりますよ!
様々な種類の落ち葉には、名前を載せてあるので、落ち葉の図鑑のようです。
図鑑というにはもったいないほどで芸術作品であり 落ち葉の美術館 のような絵本です。
と、いうのもこの絵本が出版されたころ2005年頃には、年に1日しかあけない 落葉美術館を長野で10年以上つづけてらしたそうです。
たくさんの落ち葉の絵のなかから、厳選した作品を絵本にされたわけですね。
絵本のなかでは、ある年の秋のモミジの葉で、葉先が 一つ、二つ、三つ…と、
それぞれ紅葉している様が丁寧に描けれて美しいページもあります。
最後の落ち葉は、圧巻です。
作者の平山さんは、ご夫婦で長野県の北部、黒姫山のふもとにお住みになっているそうです。
この絵本は、そのなかで描かれ うまれた絵本なのですね。
文章は、おはなしではなく、平山さんがこちらに住まわれて、
落ち葉がいちめんに積もったなかを散歩している時の一枚の落ち葉との出会いから、
秋の紅葉を愛おしくみつめてる姿が、全体に現れています。
今の季節、きれいな落ち葉を見つけると
私は、この自然の色を誰かと共有したくて残したいなと思っていました。
この気持ちがまさに絵本になっていたので、勝手に平山さんに親近感を感じました。
このきれいで自然な緻密な色と風合いを絵にできるのですから、
尊敬しかありません。
この絵本は読み聞かせには向きませんが、
お子さんには落ち葉の不思議や、色彩のすばらしさを感じていただけたらと、思います。
ぜひ、見せてあげてください。
また、紅葉や落ち葉の絵本は、いろいろとありますので、
絵本のなかで秋を探すのもいいですよね。
実際、落ち葉をみつけて、絵本に照らし合わせてもおもしろいですよね。
この絵本には、落ち葉の絵とともに、黒姫山の森の写真も載っています。
こちらの写真は、ご主人の平山 栄三さんの写真だそうです。
平山 栄三さんも絵本作家さんで、作品を出版されているのですよ。
平山 和子さんの作品は、『くだもの』『いちご』など、
皆さんにも馴染みの多い絵本が多いと思います。
写真より、いえいえ大袈裟でなく実物よりもおいしい絵を描かれる作家さんです。
是非、ご夫婦それぞれの絵本もご覧になってください。
毎月1日・15日に更新しています。
素敵な絵本をご紹介していきます!
by カッキー