ちいさいおうち

絵本コーディネーター・色育シニアインストラクターの
カッキー http://ameblo.jp/alyssaerika です。

今回ご紹介する絵本は、名作の一冊

『ちいさいおうち』

文・絵:バージニア・リー・バートン

訳:石井桃子

出版社:岩波書店

むかしむかし、ずっといなかの しずかなところに ちいさいおうちが ありました。

それは、ちいさい きれいなおうちでした。

たてたひとは、…「まごの まごの そのまた まごのときまで、このいえは、きっとりっぱに たっているだろう。」

朝には日がのぼり、夕方には日がしずむ。

ちいさいおうちが 長い間、あたりをながめてくらすうち

時がたち 周りの景色がかわってゆきます。

やがてどうろができ、まちができ、おおきなビルがたちならびます。

月日の経過で、ちいさいおうちはみすぼらしくなり、忘れ去られてしまいます。

この絵本は、小さなお子さんというよりは大人の方への絵本かと思います。

可愛らしい絵なので、十分に小さいなお子さんも楽しめます。

また、何度読んでも味わい深い絵本です。

この絵本は、70年以上も前の絵本です。

1942年にこの絵本は、アメリカで素晴らしい作品に贈られるコールデコット賞を受賞しました。

作家のバージニア・リー・バートンさんは、アメリカを代表する絵本作家のお一人です。

『せいめいのれきし』や、『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』などでも有名ですよね。

とてもおもしろいことがあるので、皆さんにご紹介しますね。

日本では、1954年に初版が出版されています。

左上の絵本が、今から50年ほど前の1972年に出版された絵本です。

右下が少し前に購入した絵本なのですが、色が違うのは経年変化もあって勿論ですが、

右開き・左開きと全く違っています。

新しい絵本のほうは、訳が石井桃子さんで明記されています。

古い方は、明記がありません。

ほんの少しですが文章も違うので石井さんの訳でないと思います。

絵の向きも違うのですよ。

みなさんにお見せしたいのですが、著作権などもあるかと思いますのでこちらへのご紹介はここまでとさせていただきます。

調べてみると、1981年3月に現在の左開きになったそうです。

これは、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、日本語と英語の書式の違いからきています。

古い絵本のほうは、文章が縦書きになっているので右開きになっています。

新しい絵本のほうは、文章が横書きになっているの左開きに変わったのですね。

これにともない、絵のむきも変わたのだと思います。

見比べて読んでみると、とてもおもしろいです。

1965年には、今書店などに置いてある、絵本のサイズで出版もされています。

この絵本がいかに素晴らしい絵本かがわかりますよね。

大好きな絵本の1冊です。

大人の方は読んだあとに、映画でも見たかのような気持ちになるのではないでしょうか?

この絵本をご紹介しようと決めたのには、もうひとつ訳があります。

それは、8月8日にこの miccu-fan のおうちでもある 「miccuのおうちDX」がオープンし、先日、行ってきました。

絵本のちいさいおうちではありませんが、素敵な大きくはない場所です。

ですが、たくさんの物や思いがつまった場所でした。

この絵本のように、時が経っても ずーとそこにいて見守ってくれる所です。

宣伝ではありませんが、このおうちが出来た話を聞いたときに、この絵本を想い出したので、今回ご紹介しました。

よろしければ行かれてみてくださいね!

公式Instagram  MICCU_HOUSE 

毎月1日・15日に更新しています。

次回も素敵な絵本をご紹介していきます!