コラム『未来への投資』
2021年、本年もどうぞよろしくお願いします。
今年は丑年。
丑年生まれのひとは、温厚で優しく面倒見が良い。また忍耐強さや我慢強さに恵まれているため、困難にもめげずに目標達成のために努力するひとだそうです。
困難にもめげずに努力…そっくりそのまま今年のわたしの目標にしたい。笑
今年最初のテーマは「未来への投資」です。
こんな未来になったらいいなーというのは、誰でもなんとなく思い描きますよね。
でも、それを自分で作り出していくなんてあまり考えません。
わたしも自分が未来を作り出すなんて、少し前までは想像ができませんでした。
前に「消費?投資?」というタイトルで書いた投資は、からだは食べたものから作られるため、食べものを買って食べるという行為は将来のからだに繋がるという意味での投資でした。
今回はそれとはまた少し違って、自分の買いものの選択が未来を作るという意味の投資です。
フェアトレードという言葉を知っていますか?
コーヒーやチョコレート、バナナなどのパッケージに書いてあるのを目にします。
フェアトレード、つまり公正な貿易によって取引きされているいう意味なのですが、
ハテナが浮かびませんか?
そもそも公正であって当たり前では?
実はそうではないのです。
以前にも買いものは投票という内容で少し触れましたが、コーヒーやチョコレートに限らず、わたしたちが手頃で安価なものを求めるほどに生産者にしわ寄せがいっているのです。
今回はチョコレートに絞って書きたいと思います。
冬が近づくにつれて増えるチョコレートのコマーシャル。
クリスマス、バレンタイン、ホワイトデーとチョコレートが喜ばれるイベントが多いのと、寒い時期にホッとなる甘い物をからだが欲するからでしょうか。
チョコレートがいけないと言いたいわけではありません。
わたしも昔から大好きです。
ただ、生産者の方に想いを馳せてチョコレートを選ぶ、ということは以前はほとんどしていませんでした。
どんなものにも必ずそれを作ってくれている生産者の方がいます。
チョコレートの原料であるカカオが生産される開発途上国では、児童労働や低価格での買入れなどの問題があります。
わたしたちが食べるチョコレートのために幼い子どもたちが働かざるを得なかったり、そもそも仕事に見合った収入を得れていないということです。
チョコレートを美味しいと食べて幸せになるのが買い手のわたしだけ。で本当に良いのかな…
そうやってわたしたちが今まで選び続けてきた結果が今の世の中です。
例えいつも幸せいっぱい!と感じていたとしても、その幸せの裏側にもし理不尽があるとしたらそれは巡り巡っていつか自分や自分の家族にまわってくると思うのです。
未来を作るのは今この瞬間からの選択です。
わたしが未来を作るっていうのは大げさに聞こえるかもしれませんが、誰かが作ってくれるわけでもありません。
ひとりひとり。
どんな未来、どんな暮らしを望むのか。
ほんの小さなことだけど、未来への投資と思えば自然と買いものへの意識も変わっていくはず。
わたしはわたしが思い描く未来を生きていきたい。
そのためにできる小さいようで大きなこと。
それが日々の買いものでの選択です。
わたしがいま一番気に入っているフェアトレード、オーガニックチョコレートのヴィヴァーニ。
写真の中の75というオレンジっぽい箱のチョコレート、原材料はカカオマス、ココナッツシュガー、カカオバターの3つだけですが、びっくりするほど美味しいです。
2021年は、ほんの少し優しい気持ちで生産者の方への感謝と思いやりをもってお買いものをしてみませんか?
そんな優しさの輪が広がっていくことを願って…
今年も楽しくお読みいただけたら嬉しいです。
栄養士ちぐさ
笑顔Cookiing 栄養士ちぐさのブログ
http://ameblo.jp/chigusa-s/
食のこと、子育てのこと、気分転換に行くランチのことなど気ままに書いてます。
良かったらのぞいてみてください。