モチモチの木

絵本コーディネーター・色育シニアインストラクターの
カッキーhttp://ameblo.jp/alyssaerikaです。

今日から師走 

2023年も残りわずかとなってきました。

朝・晩の冷え込みは厳しくなってきましたが、

日中は、日差しがポカポカですね。

東京は、イチョウの木が綺麗な黄色に色づいてきました。

今回ご紹介する絵本は、ご存知のみなさんが多い絵本のご紹介です。

『モチモチの木』
作:斎藤隆介
絵:滝平二郎
出版:岩崎書店

まったく、豆太ほど おくびょうな やつは ない。

もう五つにもなったんだから、よなかに ひとりで

セッチンぐらいに いけたっていい。

この絵本で、セッチンってなに?

子どもながらに、「セッチン」という言葉を覚え、変に使ってみたりした記憶があります。

最初のこの文は、暗唱できるくらいに記憶に残っています。

皆さんもそうではないでしょうか?

この絵本、ご存知の方が多いのは、

小学校の教科書に掲載され続けているからだと思います。

3年生の教科書に主に載っているそうです。

また、この迫力ある版画の表紙

一度目にすると忘れられないのもあるかと思います。

また、1971年に初版が出版されたというのですから、

長く愛され、読み継がれているということもありますね。

おじいさんと二人で暮らしている小心者の豆太のお話です。

作者の斎藤隆介さんは、日本の民話をモチーフにした児童文学作家さんです。

東北それも秋田のほうの生まれかと思っていましたが、

東京生まれ東京育ちだとか、

そして、東北の民話を調べて、書かれているのかと思っていましたが、

こちらも民話の体裁をとりながら、ほとんどは創作童話だというのですから、驚きです。

民話絵本の先駆けを作られた方で、

その後のたくさんの作家さんに影響を与えた方といっても間違いではないのです。

絵の滝平二郎さんは、日本の版画家・きりえ作家

作者の斎藤隆介さんとタッグをくみ、たくさんの絵本を世に出されています。

この力強く、迫力がありそれでいて温かみのある画も、

この絵本が長く読み継がれていることにつながっているかと思います。

私も大好きな絵本のひとつなのですが、

小さいお子さんには、ちょっと怖く思われるようで、

表紙をみると泣きそうになってしまって、おはなし会では紹介できない絵本のひとつです。

これからの季節には、ぴったりの絵本ですので

小さいお子さんがいらっしゃる方は、お膝にだっこで読んでみてはいかがでしょうか?

お話も素敵ですよね。

そして、この絵本が愛されている証拠に、

絵本の表紙がTシャツになって発売されたら、

飛ぶように売れて、再販されているそうです。

私は、発売されていたことも知らなかったのですが、
ニュースにも取り上げられていました。

https://news.livedoor.com/article/detail/23810527/

たくさんのみなさんに愛されている絵本なのがわかります。

是非、もう1度手にとって読んでみてください。

絵本の世界は、すごいですね。

次回も素敵な絵本をご紹介したいと思います。

毎月1日・15日に更新しています。

by カッキー