コラム『もりのえほん』
絵本コーディネーター・色育インストラクターのカッキーです。
http://ameblo.jp/alyssaerika/
ご紹介するのがとても遅くなってしまいました。
先日、94歳でお亡くなりになりました安野光雅さんの絵本のご紹介です。
『もりのえほん』
作:安野光雅
出版社:福音館書店
この絵本 文字がない絵本なのです。
文字がなくても、読み応えは充分にあります。
森の中にいるかのような、
自然でやさしい絵の中をよ~くみてみると…
何がみえてくるかは、絵本をご覧になってみてくださいね!
安野光雅さんにお会いしたことがないのですが、
是非、おあいしてお話を聞いてみたかった作者さんのひとりです。
原画の展覧会には何度か伺い、
やさしい穏やかな方ではないのかな?
なんて、勝手に妄想しておりました。
若いころ、小学校の美術の先生をされていらしたそうで、
私の住む三鷹でも教えていらっしゃったことがあるそうです。
このことを知ったときに、勝手に親近感を覚えた私(笑)でした。
美術だけでなく科学や数学などにも精通されていらしたそうです。
35歳で絵本作家デビューされ、以来多くの素晴らしい絵本を出版されました。
安野さんの作品のほかには、
『旅の絵本』シリーズ
さんすうの絵本
だまし絵の絵本など
多種多様な絵本があります。
安野さんの作品をご紹介するにあたり、
どの絵本を選ぼうかとても悩みました。
『旅の絵本』シリーズも好きなのですが、
この『もりのえほん』が一番ですね。
優しい森の絵のなかを、よーく眺めてみるとどんどん見えてきます。
最後に、答えあわせもありますが、
勝手に動物を思い描いて、見つけてもよいかと思います。
とても緻密な絵本です。
安野さんの訃報を悼んで朝日新聞に
谷川俊太郎さん ヨシタケシンスケさん
阿川佐和子さんが想いを語られた記事が掲載されました。
こちらで
絵本作家のヨシタケシンスケさんが、
安野さん作品のことを「品良いユーモア」
と書かれていますが、まさにその通りかと思います。
安野さんの絵本は、お子さんから大人まで、
大人のほうが楽しめる絵本が多いかもしれません。
いろいろな絵本が出版されていますので、
この機会に是非、手にとってみてください!
絵本の幅広い世界に触れること、間違いなし!です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
by カッキーこと 柿沼 玲子