なかなかねむれない!

絵本コーディネーター・色育シニアインストラクターの
カッキーhttp://ameblo.jp/alyssaerikaです。

外を歩いていると金木犀の香りがして、

秋の訪れを自ずと、感じさせてくれますね。

今回ご紹介する絵本は、

秋の夜長に こんな子いるいる!と思わせてくれる絵本のご紹介です。

『おやすみなさい フランシス』
作:ラッセル・ホーバン
絵:ガース・ウィリアムズ
訳:松岡 享子
出版社:福音館書店

とけいの ながいはりが、12を さしています。

みじかいはりは、7を さしています。

7じです。

フランシスの ねるじかんです。

ミルクをのんで、おとうさんにおんぶをしてベッドへつれていってもらい、

おやすみのキスをします。

お気に入りのおもちゃのくまと、おにんぎょうといっしょにベッドにはいります。

でも、フランシスは ちっとも ねむくなりません。

そのうち 部屋になにかがいるような気がして心配になり‥‥

みなさんの小さなころにも覚えがありませんか?

ねていると、部屋になにかいそうな気がしたり、

へやの模様や、物が何かにみえて コソッと動いているような気がしたり

ありますよね!

小さな頃を思い出させてくれたり、

お子さんがなかなか寝てくれなくて困った体験を想い出したり、

そんな 日常を思い起こしてくれる絵本です。

作家の ラッセル・ホーバンは、アメリカの児童文学作家

作絵の ガース・ウィリアムズもアメリカの方で、

『しろいうさぎとくろいうさぎ』の作家さんというと、

ご存知の方がいらっしゃるのではないでしょうか?

訳は、今年惜しくも亡くなられた 松岡享子さんです。

優しくて 素敵な言葉使いですよね。

今回、この絵本をご紹介するために絵本をひろげていたら、

高校生のこどもが、

「あ! フランシス」と、絵本を手に取って読んでいました。

大きくなっても、手に取って読んでくれるのは、

絵本のチカラなんだろうなー!なんて、改めて感じさせてくれました。

さて、この ラッセル・ホーバン作の 「フランシス」

実は、この他の 「フランシス」 が登場する絵本は、作画の方が違うのです。

次作とでもいう『ジャムつきパンとフランシス』は、作画が、リリアン・ホーバン なのです。

ホーバン?と、思われる方もいらっしゃるかと思いますが、リリアン・ホーバンは、ウィリアム・ホーバンの奥さんなのです。

この絵本以外の 「フランシス」は、ご夫婦の共作なんです。

そして、今回ご紹介している 『おやすみなさいフランシス』をいれて

「フランシス」 シリーズといえる絵本は、5冊あります。

フランシスにも、妹ができて兄弟でのおはなしもあります。

優しいことばで、子どもの生活の中の あるある を絵本にしてくれた素敵な作品です。

作画は、変わっても 絵の雰囲気はかわらず、えんぴつ画のようなベースに、淡い単色がベースとなっています。

この絵も、黄緑色がベースとなって、優しい感じを際立たせてくれています。

優しいおだやかな気持ちにさせてくれる絵本です。

みなさんは この「フランシス」 いったい何の動物かわかりますか?

アナグマ だそうです。ご存知でしたか?

今回、私ははじめて知ることができました。

絵本のことを知れば しるほど、おもしろい発見があります。

みなさんのおすすめの絵本がありましたら、ぜひ、教えてくださいね!

毎月、1日・15日に素敵な絵本をご紹介しております。

by カッキー