昔ばなし はなさかじい
絵本コーディネーター・色育シニアインストラクターの
カッキーhttp://ameblo.jp/alyssaerikaです。
今回は、みなさん誰もが知っているむかしばなし
はなさかじいさん の絵本のご紹介です。
先日、満開の桜をみたときに、
次の絵本 de miccu-fanで紹介する絵本は、
はなさかじいさん(はなさかじい) のおはなしをご紹介しようとおもいつきました。
きっとたくさん出版されているだろうなと、調べてみると50冊以上あり、
あまりにたくさんの絵本の出版に驚きました。
テレビアニメのような絵本・かわいらしいイラストの絵本、
むかしばなし調のえほん。
たくさんあるなかで、昔から読み継がれている2冊の絵本をご紹介します。
『はなさかじい』
作:松谷みよ子
絵:西村繁男
出版社:童心社
『はなさかじい』
作:松谷みよ子
絵:瀬川康男
出版社:フレーベル館
え?
作者が、同じ 松谷みよ子???
と、絵本のページをめくって読んでみると、
基本のお話は同じなのですが、
全く違う感じのおはなしなのです。
どちらもおはなし・文と絵がマッチしていて、絵本の醍醐味を感じました。
表紙の感じも違いますよね。
まず、おじいさん・おばあさんの呼び名が少しですが違います。
そして、登場する犬の名前が、1冊は「しろ」で、もう1冊は「シロ」
読み比べをすすめていくと、それぞれ味わい深く、
作者の松谷みよ子さんは、どのような形で2冊作られたのか
思いめぐらしてみる楽しさもありました。
さらに、たくさんあるはなさかじいさんのお話で、いろいろな絵本を読み比べても楽しいですよね。
さて、みなさん はなさかじいさんのお話覚えていますか?
「枯れ木に花を咲かせましょう~」という、
決まり文句は、すぐに思い出せておなじみですよね。
ですが、このお話に大切な犬の登場は、どのようなお話だったのか覚えていますか?
実は、私はすっかり忘れていました。
昔ばなしですので、いろいろな登場の仕方があるわけですが、
今回、ご紹介しているこの2冊の絵本もそれぞれ違う登場の仕方です。
是非、読み比べしていただきたいです。
先日、小学生に童心社の絵本を読んでもらう機会があったのですが、
「このお話、こわいよねー。」と、言っていました。
そうなんです。
おじいさん・おばあさんが大切に育てていた犬が、
殺されちゃうのですよね。
昔なばしは、生と死等殺されたりすることが、
しっかりお話のなかで語られているのですよね。
むかし話は、時に残酷で、ダークな部分も触れられているのですよね。
私たちが生活しているこの世界は、
ステキなハッピーエンドの話ばかりでないということを伝えてくれています。
こういうことが、昔から今もなお、語り継がれてきている証拠なのだと思います。
最近では、ダークな部分が明るい話に書き換えられている とも聞きますが、
お話のなかでは、怖い部分もふれて、そういう世界もあるんだよ!って、教えてあげたいですよね。
むかし話に触れる機会が減ってきているのではないかと思いますので、
是非、この機会にお子さんに昔ばなしをわたしてみてはいかがでしょうか?
昔ばなしも、たくさんの様々なお話がありますよね?
どんなおはなしが想い出せますか?
ストーリーは覚えていますか?
是非、たくさんある昔ばなしをお子さんに伝えてみてくださいね!
月1日・15日に更新しています。
by カッキー