えっ⁉ ぜつぼうの絵本?

絵本コーディネーター・色育シニアインストラクターの
カッキーhttp://ameblo.jp/alyssaerikaです。

2021年も残すところ、あと1か月となりました。

年末にむけてですと、ちょっとおどおどしい題名ですが、
読み進めると素敵な絵本のご紹介です。

今回ご紹介する絵本は、
ひらがながわかるくらいのお子さんから大人まで楽しめるますよ!


『ぜつぼうの濁点』
作:原田 宗典
絵:柚木沙弥郎
出版社:教育画劇

昔むかしあるところに

言葉の世界がありまして

その真ん中におだやかな

ひらがなの国がありました。

ちょっと行ってみてみたい、
ひらがなの国でおきるとても素敵で、ふしぎなお話です。

『ぜつぼうの濁点(だくてん)』

むずかしそうで、怖そうで、おどろおどろした題名ですよね。

先日、小学生のお子さんの前で読ませていただきましたが、

題名とこの絵本の表紙で、
「こわ~い!」
「こわ~いお話?」
って、声が聞かれました。

絶望(ぜつぼう)=希望を全く失うこと。望みが絶えること。

と、意味がありました。
怖そうですよね。

これは、全く怖いお話ではなく、
逆に、心優しい「だくてん」のお話なのです。

ぜつぼうに仕える濁点の「”」のお話なのです。

主人が絶望しないように、新しいご主人さがしに旅に出るお話です。

結末を楽しみに読んでいただきたい絵本です。
ひらがなの国での出来事なので、とても読みやすいきれいな言葉のストーリーになっています。

言葉を味わいながら読んでいただきたい絵本です。

作者の原田宗典さんは、小説家・エッセイストなんです。

少し前に出版されたエッセイ集に出版されたこのお話を、
加筆・修正され、絵本になったそうです。

文章が素敵なわけですね。

最後を楽しみに、期待して読み進んでほしい絵本です。

小学生の朝読書などでも読まれてもよいかと思います。

来る2022年に思いをはせて、

次回も素敵な絵本をご紹介しますね。

毎月1日・15日に更新しています。

by カッキー